猫が大好きな高い場所。その中のひとつが冷蔵庫の上。
寒くなると、ほんのり温かい冷蔵庫の上は、長時間過ごすのが好きな猫ちゃんにとって、居心地のよい場所です。
みゅ~くんも子猫の頃は、冷蔵庫の上で遊んだりよくお昼寝したりしていました。
しかし、冷蔵庫から発生する電磁波が、猫ちゃんの体に影響を与えてしまうことがあります。
今回は、冷蔵庫の電磁波と猫への影響、そして簡単にできる電磁波対策について解説いたします。
冷蔵庫から発生する電磁波とは?簡単な基礎知識
電磁波というと、Wi-Fiや5Gなどの高周波に気を取られがちですが、身近な家電などからの「低周波」の電磁波の影響を見落としがちです。
「電磁波」は、家電製品など電気を使うものから発生し、「電場」と「磁場」の2種類があります
冷蔵庫は、この「電場」と「磁場」の両方の電磁波が発生しています。
磁場は、主に冷蔵庫の下部にあるコンプレッサー付近で強く発生しますが、距離をとることでその影響は大幅に減少します。
一方、猫が好んで過ごす冷蔵庫の上部では、距離が離れているため磁場の影響は少ないものの、人体や猫に影響を及ぼす可能性のある「電場」が問題となります。
電場と磁場の電磁波は、こうやって発生します。👇
●電場:
コンセントに電源を差し込んだ瞬間から発生。
冷蔵庫のように常に電源プラグがさしこまれている家電は、電場を常に発生し続けている状態です。電場は、モノを伝って伝播し、そこに触れると身体の表面を覆って帯電状態になります。
●磁場:
家電などのスイッチを「ON」にした時に発生します。
冷蔵庫の場合、コンプレッサーが作動している場所は強い磁場が発生します。
電磁波の電場、磁場の詳細については、
🔗「電磁波は1つじゃない!知っておきたい3つの電磁波の種類とそれぞれの対策方法」をご参照ください。
冷蔵庫から発生している電磁波(電場)ってどのくらいなの?
冷蔵庫は、電源を入れたままなので、電場が常に発生しています。こちらは実際に冷蔵庫の電場を計測した数値です。
この冷蔵庫から発生している電場は、650v/m。
電場の安全基準値は25v/m以下です。安全基準値の約26倍という高い数値が測定されました。
人や猫にどんな影響があるの?
皆さんご存じのとおり、猫は冷蔵庫の上など、温かくて高い場所が大好きで、長時間くつろぐこともあります。
しかし、先程の画像で示したように、冷蔵庫の電場はとても高い数値です。
長時間、その上にいることで体の表面は帯電状態が続き、悪影響を及ぼす可能性があります。
※「電場」はモノを伝って伝播し(ここでは冷蔵庫)、そこに触れると身体の表面を覆って帯電状態になります。
「電場」の影響として
- アレルギーなどの皮膚疾患
- 肩こり・腰痛・頭痛
- 慢性的な疲労感
- 不眠
- 冷え性
- 静電気
- 慢性的な疲労感
などのさまざまな不調があります。
健康な人や猫だと、目に見えて影響が出てこない場合もありますが、猫は人間よりも電磁波の影響を受けやすいと言われています。
みゅ~くんのように電磁波に敏感な猫もいるので、体調不良やアレルギーなどの皮膚トラブルのある猫ちゃんが長時間冷蔵庫の上で過ごすような場合は、場所を移動させることをおすすめします。
そして、猫たちだけでなく私達への電磁波の影響を少なくするために、冷蔵庫に電磁波対策することをおすすめします!
関連記事: 🔗 原因は電磁波でした!愛猫みゅ~くんと私に起きた異変と解決した方法とは
アースで冷蔵庫の電磁波を簡単に対策!
冷蔵庫の電磁波(ここでは電場)対策として、最も簡単なのが「アース」をすることです。
アースをすることで、電場の数値がかなり減少し、猫だけでなく、料理のときなど冷蔵庫の側に長くいる私達にも、その影響を大幅に軽減することができます。
アース端子とつなぐ
一般的に、キッチンのコンセントのどれかにはアースが接続できるようになっています。冷蔵庫とアース端子をつなげた場合の電場の数値の変化がこちらです。
アースをした後の冷蔵庫では、650v/mから7v/mに減少しました。
※最近の冷蔵庫には、アース線がついてないものがほとんどです。我が家の冷蔵庫にもついていません。アース線を家電量販店かネットで購入する必要があります。
プラグインアースとつなぐ
最近の住宅では、アース端子が付いたコンセントが設置されていることが多いですが、古い住宅ではアース端子がない場合もあります。
このような場合におすすめしたいのが「プラグインアース」。
プラグインアースはコンセントに差し込むだけで、簡単にアースをすることができます。
実際にプラグインアースを利用して、冷蔵庫をアースした結果がこちらです。
こちらの冷蔵庫も。電場は680v/mから1v/mに減少し、しっかりと電場をアースすることができています。
このように、アース対策をするだけで、冷蔵庫の上で長時間寝ている猫が電磁波の影響を受けるリスクを減らすことができます。
まとめ 猫と冷蔵庫の電磁波、アースで簡単対策!
猫は冷蔵庫の上など、電磁波(特に「電場」)の影響を受けやすい場所で、長時間過ごすことがあります。
冷蔵庫からは、電磁波の「電場」が常に発生しているので、猫が冷蔵庫の上で長時間過ごすと体の表面が帯電状態になり、悪影響を与える可能性があります。(もちろん、冷蔵庫のそばで何時間もキッチンにいる人にも。)
具体的には、アレルギーなどの皮膚疾患、静電気、神経系の異常など。
しかし、「アース」をすることで、とても簡単に対策できます!
アース線を接続することで電場の影響を大幅に減らし、猫や人への影響を少なくすることができます。
アース端子がある場合は接続し、ない場合は「プラグインアース」を利用して簡単に対策できます。
冷蔵庫の電磁波対策を行い、愛猫が安心して過ごせる環境を作りましょう!